『間諜X27』 マレーネ・ディートリッヒの艶っぽい女スパイっぷりがカッコイイ

 
聞いたことのないタイトルだったので録画してみたら、
 
マレーネ・ディートリッヒのモノクロ映画でした!(^_^;)
 
見始めると以外に面白く、ディートリッヒの生き様が毅然として潔かったですね!
 
(解説と映像は思いっきりネタバレなので気をつけて!)
 
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                DISHONORED      1931年 91分
 
解説:映画は第一次大戦さ中のウィーンに始まる。土砂降りの雨の中、今日も裏街の娼窟で女が自殺した。救急車が来て亡骸を運んでゆくのをみつめるディートリッヒに名はない(彼女はさり気なくストッキングをずり上げ、その脚線美を見せつける)。“今にお前もああなるぞ”と声をかける刑事。“私は生きることを恐れないわ。死ぬことも”と返す彼女。そのやりとりを見ていた男が彼女の客となり、間諜を持ちかける。反オーストリアかの問いに男が頷くと、彼女はワインを買いに出るふりで警察を呼ぶ。が、男は諜報局長官。その愛国心を讃えられた彼女は殉職した軍人の妻であり、X-27号のコードネームを与えられ、反逆者と目される大佐の身辺を洗う任務を負うが、その最中、ロシア軍大佐(V・マクラグレン)と仮面舞踏会で謎めいた出会いをし、ポーランドの前線で宿命の再会を果たす。宿屋の女中に化けた(ディートリッヒ、ほぼノー・メイクですっかり別人)X-27号は、同行させた愛猫から彼女とバレてしまい、楽譜にした伝言文は大佐が弾いてみればまったく曲になっておらず、暗号と発覚する。だが、彼はワインに眠り薬を盛られ昏倒。囚われの身となるが、直接訊問に来た彼女に逃がされる……。愛のために反逆の罪に問われたX-27号は、女らしい服装とピアノを弾くことだけ要求し、毅然として処刑場の露と消えていくのだった(彼女に憧れる若い将校が目隠ししようとするのを断って、その布で彼の瞳に溢れる涙を拭ってやる際のマレーネの婀娜っぽさ!)。フォン・スタンバーグは本気で、この世紀の恋人を讃えるためだけに映画というメディアを使い切っている。ドラマチックな二重露光の使用は、彼女にまつわる彼の思いを痛切に表現しているようにも見え、感動的だ。                                              (allcinemaより)
 
 
マレーネ・ディートリッヒジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督と組んだ
 
嘆きの天使』、『ロッコ』に続く3本目の映画だそうですが、
 
実はディートリッヒの映画を見るのはこれが始めてかも(^_^;)
 
 
殉職した軍人の妻でありながら、なぜか娼婦に身を落としているディートリッヒ。
 
娼婦だからといって卑屈にもならず、毅然とした愛国心溢れる態度に、スパイになることを勧められ、
 
スパイとして期待通りの活躍をしながらも、出会ったロシア軍大佐を愛してしまい・・・・・。
 
 
トーキー初期の作品で、映像はまだサイレントに近い気もします。
 
娼婦なのに女王の様な風格のディートリッヒ、セリフも気が効いてます。
 
ロシア軍大佐役のヴィクター・マクラグレンがなんだかニヤけてるだけのように見えて、
 
惚れちゃうほどカッコイイのかな?と思っちゃいました(^_^;)
 
男は女に騙されても馬鹿だな~仕方ないな~と笑い話で終わるけれど、
 
女の場合はそおはいかないのね~って話でしたが、
 
ディートリッヒの女っぷりと、スパイ攻防が面白い展開でした。
 
最後がまた粋でしたね。
 
ネタバレになりますが、ラストシーンの映像貼っておきます!