『マイケル・コリンズ』 祖国の為に立ちあがった男の生涯
1990年代、観る映画によくIRA(アイルランド共和軍)が出てくるなと思っていた時期がありましたが、
IRAについて詳しくはわからないまま観ていました。
IRAの中心人物であったマイケル・コリンズの伝記的なこの映画、
以前から見ようと思っていたのを見そびれていたのを、Mさんのおかげで見ることが出来ました。
MICHAEL COLLINS
1996年英/アイルランド/米 133分
あらすじ:1916年。12世紀以来英国に支配されたアイルランド。独立を求めてマイケル・コリンズは、デ・ヴァレラら指導者のもと、「イースター蜂起」と呼ばれる武装蜂起を決行するが失敗した。釈放されたコリンズは同志で親友のハリー・ボランド、配下のジョー・オライリーらと語らい、「アイルランド義勇軍」なる親衛部隊を率いて、新たな独立運動を展開。処刑をまぬがれたヴァレラを獄中から救出し、協力者となったネッド・ブロイ警部の手引きで英国警察の諜報網をつかんだコリンズは、命知らずの青年たちに命じて英国の官憲たちを暗殺していくなど、大胆な戦略で敵を翻弄、独立運動を支えた。そんな彼の安らぎは、彼とハリーを見守る同志の女性キティ・カーナンの存在だった。英国は切れ者のソームズ)率いる冷酷無比な予備隊「ブラック&タンズ」を送り込み、暗黒政治を敢行。コリンズは予備隊の幹部らを暗殺して反撃するが、ブロイは拷問されたあげく殺された。1921年、ついに英国が休戦を布告。デ・ヴァレラの命令でコリンズは交渉役として英国に赴く。だが、アイルランド自由国の独立は認めるが国の分断と英王室への忠誠を求めるという条約をめぐり、賛成派と反対派が決裂、国内は二分。デ・ヴァレラは反対派の領袖となり、ここに内戦がはじまった。反対派についたハリーは暗闘の中死んだ。キティと結婚の約束をしたコリンズは、周囲の反対を振り切り、停戦条約のため反条約派の総本山ウェスト・コークへ。デ・ヴァレラとの会談が目的だったが、コリンズは血気にはやった青年たちから成る謀反者の待ち伏せにあい、頭を撃ち抜かれて死亡した。1922年8月22日。享年32歳。葬儀には多くのアイルランド国民が参列した。 (kinenoteより)
サッチャー退陣後イギリスの和平交渉の中で、IRAの停戦を機会に製作。
史実と違っている点もあるようですが、歴史の流れはそのままに描かれています。
実際の人物たちが描かれています。
歴史大作とあって、キャストは豪華です!
味方になるダブリン市警察のネッド・ブライにスティーブン・レイ、リアム・トビンにブレンダン・グリーソン、
凄腕の英国情報部ソムーズにチャールズ・ダンス、など。
マイケル・コリンズを暗殺したのはジョナサン・リス=マイヤーズでしたね。
もちろんこの映画だけでIRAについて分かる訳ではないですけど、
こういう歴史があったんだと知ることが出来ました。
植民地支配と独立問題っていうのは、今更ながら根深い問題ですよね。
そして独立戦争が内戦へと変わる経緯など、分かりやすかったです。
こういう風にして戦争は起こるものなんだということが少しは分かった気がします。
自由を目指して戦う1人の男の物語としても見応えありました。