『4月の涙』 内戦という地獄の中の愛とその結末
ブロ友さんの間で評判高かった『4月の涙』を、ようやく見ました(・・A;)あせあせ
KASKY/TEARS OF APRIL
あらすじ:1918年4月、内戦末期のフィンランド。白衛軍の勝利が決定的となる中、敗走を続ける赤衛軍の女性部隊リーダー、ミーナとその仲間たちはついに捕らえられてしまう。彼らは、白衛軍兵士たちにレイプされた上、銃殺されてしまう。ただ一人生き延びたミーナは、公平な裁判を受けさせようとする理想主義の准士官アーロによって裁判所へと護送されることに。ところが、2人の乗った船が無人島に遭難、力を合わせてのサバイバルを余儀なくされ、いつしか2人の関係にも変化が生じていく。やがて助け出された2人は、アーロが人文主義者と信頼を寄せるエーミル判事のもとに辿り着くが…。(allcinemaより)
フィンランドの作家、レーナ・ランデルの同名小説の映画化。
ロシアから独立した直後、フィンランドでは赤衛軍と白衛軍とに別れた内戦状態だった。
赤衛軍の女性部隊も最後まで抵抗していたが、白衛軍に敗れ、
捕虜となった女性たちはレイプされ銃殺。
捕虜に対する仕打ちに反感を持っていた白衛軍のアーロは、
偶然生き残った女性部隊のリーダー、ミーナに裁判を受けさせるため判事の元へ連れていく途中、
小舟が壊れ2人で無人島へ辿り着く。
いつしか惹かれあう2人だったが・・・・・。
恥ずかしながらロシアから独立した事も知らず、内戦のこともまったく(>_<)
冒頭で女性軍がいきなり出てきてビックリ!
敵軍に捕まると想像通りの扱いを受け、あっさり銃殺。
同じような戦いの歴史を持つ国は多く、戦時の扱いは似たり寄ったりだけれど、
内戦の方がより酷く感じられます。
同胞によくもそれだけ酷い扱いが出来るもんだと思いますが、近いだけにより憎悪が増してしまうのか?
そんな中で思いがけず生れた愛。
元々正義感が強いアーロは忠誠心と愛の間で悩み、
表情には出さないミーナの心も、友人との約束と愛の間で揺れ動く。
ミーナに頼まれミーナの友人の息子を探しに行ったアーロは、
居場所のない少年に迎えに来てと頼まれ断れない。
頼りにするつもりだった判事さえ戦争の為か精神が病んでいて、
先が見えないアーロとミーナ、それぞれの選択は?
美しいけれど、やはり哀しい結末でした。