『4月の涙』 内戦という地獄の中の愛とその結末


ブロ友さんの間で評判高かった『4月の涙』を、ようやく見ました(・・A;)あせあせ

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    KASKY/TEARS OF APRIL  
2009年 フィンランド/独/ギリシャ 114分

あらすじ:1918年4月、内戦末期のフィンランド。白衛軍の勝利が決定的となる中、敗走を続ける赤衛軍の女性部隊リーダー、ミーナとその仲間たちはついに捕らえられてしまう。彼らは、白衛軍兵士たちにレイプされた上、銃殺されてしまう。ただ一人生き延びたミーナは、公平な裁判を受けさせようとする理想主義の准士官アーロによって裁判所へと護送されることに。ところが、2人の乗った船が無人島に遭難、力を合わせてのサバイバルを余儀なくされ、いつしか2人の関係にも変化が生じていく。やがて助け出された2人は、アーロが人文主義者と信頼を寄せるエーミル判事のもとに辿り着くが…。(allcinemaより)


フィンランドの作家、レーナ・ランデルの同名小説の映画化。

主演はフィンランド期待の若手、サムリ・ヴァウラモピヒラ・ヴィータ

監督はフィンランドの俊英、アク・ロウヒミエス


ロシアから独立した直後、フィンランドでは赤衛軍と白衛軍とに別れた内戦状態だった。

赤衛軍の女性部隊も最後まで抵抗していたが、白衛軍に敗れ、

捕虜となった女性たちはレイプされ銃殺。

捕虜に対する仕打ちに反感を持っていた白衛軍のアーロは、

偶然生き残った女性部隊のリーダー、ミーナに裁判を受けさせるため判事の元へ連れていく途中、

小舟が壊れ2人で無人島へ辿り着く。

いつしか惹かれあう2人だったが・・・・・。


フィンランドと言えば、マリメッコイッタラノキアムーミンくらいの知識の私Σ(・"・;)

恥ずかしながらロシアから独立した事も知らず、内戦のこともまったく(>_<)

冒頭で女性軍がいきなり出てきてビックリ!

敵軍に捕まると想像通りの扱いを受け、あっさり銃殺。

同じような戦いの歴史を持つ国は多く、戦時の扱いは似たり寄ったりだけれど、

内戦の方がより酷く感じられます。

同胞によくもそれだけ酷い扱いが出来るもんだと思いますが、近いだけにより憎悪が増してしまうのか?

そんな中で思いがけず生れた愛。

元々正義感が強いアーロは忠誠心と愛の間で悩み、

表情には出さないミーナの心も、友人との約束と愛の間で揺れ動く。

ミーナに頼まれミーナの友人の息子を探しに行ったアーロは、

居場所のない少年に迎えに来てと頼まれ断れない。

頼りにするつもりだった判事さえ戦争の為か精神が病んでいて、

先が見えないアーロとミーナ、それぞれの選択は?


美しいけれど、やはり哀しい結末でした。